あべのハルカス メディカルプラザ ドクターインタビュー
ドクターインタビュー

心臓血管外科

第3回 2015年1月
ハルカス川崎クリニック
院長メッセージ

 足のつらさをガマンされていませんか?つかれる、おもい、むくむ、かゆい、いたい、茶色くなってきた、よく足がつる等の症状は、下肢静脈瘤かもしれません。ボコボコでない静脈瘤もあります。こわがらないで、一度相談にお越しください。エコー(超音波)検査を1回受けていただければ、診断できます。

 この病気は、ほっておくとどんどん悪くなります。のんでよくなるお薬はありません。 早く発見すれば、ひどくならずに済みます。

 足のつらさがなくなれば、元気に色々な所に行けます。 ご家族やお友達と温泉はいかがですか? お一人でも多くの方に、お元気になっていただくことを目標に、スタッフと共に頑張ってまいります。

専門医

日本外科学会認定 外科専門医

日本心臓血管外科学会認定 心臓血管外科専門医

所属学会

日本外科学会

日本心臓血管外科学会

日本胸部外科学会

日本血管外科学会他

 

ハルカス川崎クリニック 川崎 寛 院長

ハルカス川崎クリニック

川崎 寛 院長

インタビュー

ご専門科目、診療内容について

下肢静脈瘤の症状や原因、治療方法についてお聞かせください。

 足のお悩みを抱える患者様は非常に多く、その症状は、つかれる、重い、むくむ、痛い、かゆい、茶色のシミがでる(色素沈着)、ほてる、足が冷たい、こむら返りが増えた等様々です。静脈がボコボコしていない方でも、こういった症状でお悩みの患者様は、下肢静脈瘤かもしれません。この病気は、20歳前半の調理師、勤務4~5年目の介護士、自営業(理容・美容院他)、長年事務職で一日中机に向かっておられた方等に起こります。つまり、長時間の立ち仕事・座り仕事をされるすべての職種の方々に起こり、最近は性別・年齢よりも職歴の影響を強く認めます。

 静脈内の逆流防止弁の弁構造が壊れ逆流が始まると(病気の原因)、病状はどんどん悪化します。散歩や医療用弾性ストッキングの使用で一時的に症状は改善しますが、決して静脈瘤は治りません。根本的には、のんでよくなる薬や、やってよくなる運動はありません。

 下肢静脈瘤に対する治療戦略が変化してきております。従来からの硬化療法やストリッピング手術に加え、レーザーや高周波による血管内焼灼術が保険適用され、治療戦略の選択肢が拡大しました。現状では、患者様ごとに病状を正確に把握し、その病状に適した治療を選択し組み合わせることが非常に大切です。

 手術の前の検査はエコー(超音波)検査だけです。簡単に受けていただけます。1回のエコーで病気を詳しく診断でき、手術が必要か否かを判断できます。CTは必要ありません。エコーの結果、逆流がないか極軽度の場合、大きな手術はしてはいけません。やみくもに手術をすべきではありません。「本当に手術をしなければいけないのか?」、この判断がとても大切です。

 当院で使用する最新のレーザーによる血管内焼灼術では、局所麻酔下に手術し、手術後30分程度の休憩の後、歩いてご帰宅いただく日帰り手術が可能になりました。最新機種では、手術後の疼痛や皮下出血が格段に減少しました。

手術の費用は概算でいくら位かかりますか?

 3年前から保険が使えるようになりました。手術費用は1.2~4.5万円(保険負担率により変動)前後です。

進歩した手術を経済的負担が少なく受けられるようになったことは、下肢静脈瘤の患者様にとって大きな朗報といえます。

 今までのように生死に関わらない病気だから放置してもよいと判断し、受診をこわがるのではなく、あなたの静脈瘤はそのままにしてよいのか、手術をしないといけないのかを正確に判断するため、専門医にご相談ください。

 長生きの秘訣は「歩くこと」です。下肢静脈瘤が悪化すれば、歩くとすぐ疲れるので、歩くことがイヤになり、家に引きこもるようになります。

 我々は、静脈瘤の治療を通じ、患者様が歩けて、「健康で長生きする」ことの一助となりたいと考えます。

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